血管年齢と葉酸
血管年齢を若返らせる成分として、今大注目なのが葉酸です。葉酸とは、その名の通りシュンギクやホウレンソウ、キャベツ、モロヘイヤといった葉物野菜に多く含まれるもので、赤血球やDNA、RNAの生成に不可欠な存在。ビタミンB9とも呼ばれます。
この葉酸には、血管壁を傷つけて動脈硬化を引き起こすホモシステインを減らす働きがあると言われています。テレビでも「葉酸を含む食品をしっかり摂っている人は血管年齢が若い」と紹介された為、葉酸は今、血管年齢が高めの人の期待の成分なのですね。
ただ、こうした状況に警鐘を鳴らす専門家もいます。複数の臨床実験で「葉酸の摂取に心臓疾患や脳梗塞の予防効果はない」とする結果が出ていること、さらには葉酸が正常に機能するにはビタミン12とのバランスが大切であることなどから、血管年齢の若返りを求めて葉酸のみを摂取することに疑問の声が上がっているのです。
葉酸を食事から摂る分には過剰症も起きず、問題ないそうですが、サプリメント等で葉酸単体を多く摂取するのは、お勧め出来ないようです。血管年齢が高い方、葉酸の不足が気になる方は、食事から摂れるように心がけるのが良さそうですね。
葉酸は上記の葉物野菜のほかに、ブロッコリー、アスパラガス、サツマイモ、豆類、焼き海苔、レバー等にも含まれています。水溶性ビタミンである為、食べ方としては生でいただくサラダがお勧めです。「生ではちょっと・・・」という食材の場合は、ゆでた汁ごといただくスープが良いでしょう。